塩江温泉鉄道 中村駅プラットホーム跡
ホーム西面
ホーム西面
ホーム北端
ホーム南端
仏生山方面
塩江方面
所在地:香川県高松市香川町川東
築造期:昭和4年
構 造:コンクリートトンネル
長 さ:61.15m
解 説
中村駅下りホーム(交換駅)跡。上りホーム跡は残念ながら残ってない。
【旧塩江温泉鉄道土木遺産群】
塩江温泉鉄道は、塩江温泉と高松を結ぶ目的で昭和四年(1929)十一月十二日に開業した軽便鉄道である。設立時の筆頭株主は琴平電鉄社長の大西虎之介であり、当初から琴平電鉄の支線的な性格をもつ路線であった。軌道幅も軽便鉄道としては珍しく、琴平電鉄と同じ標準軌(1.435m)であったが、電化されることなくガソリンカーが投入された。この頃、塩江では旧温泉街に加えて新塩江温泉が開発されており、伝統的な湯治場からの脱皮が試みられていた。塩江温泉鉄道は、温泉地再開発の一環として敷設されたのである。
しかし折からの不況のため経営不振となり、昭和十三年五月一日には琴平電鉄に合併された。合併直後の同年九月四日には、台風により関駅北側の第一香東川橋梁が倒壊し、ようやく復旧したものの、戦時体制下でガソリンの使用規制により厳しい運行条件となった。このため、昭和十五年十一月二十日には鉄道省に運輸営業廃止申請を行い、翌年四月十九日に認可され、六月二十一日に廃止された。使用されていたレールは撤去され台湾へ、ガソリンカーは満州・新京へと渡り市電に改良された。
現在では、路線跡地は道路となっており、高松市仏生山から香川町にかけては「ガソリン道」の愛称で地元に親しまれている。また塩江町内ではサイクリングロードとして使用されており、トンネル二箇所と橋梁二箇所は現役で使用されている。
文化財:
資料等:香川県立図書館蔵:香川県の産業土木遺産・塩江町文化財《改訂版》
撮影日:2024年10月9日
旧塩江温泉鉄道遺構ブログ
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