奥の池(西春日)
河川名:
住 所:香川県高松市西春日町
堰堤長:318.0m 南・東
堰堤高:11.5m
貯水量:22.0千立方m
目 的:「A」灌漑、「W」上水道供給、
形 式:アース
灌漑面積:3.8ヘクタール 高松市栗林町・中野町・楠上町・桜町・藤塚町・塩上町・花園町
解説等
池の石碑(昭和五十三年六月)に「奥の池は寛文元年の築造で、一説では竜が棲んでいるいると伝えられている。この池が他の多くの溜池と異なって天然の要地に築造されたことは、真に意義深いものがあり、明治初年丑の年の大旱魃に際して、県内一を誇る満濃池さえも水が渇れ底に亀裂が生じたが、この池だけは池底から水が湧き出して渇れなかったという記録がある。また、一説には、観賢上人の産湯を汲んだとも言い伝えられ生命の水として神秘的な役割も果たしてきたのである・・・。」
築造当時は80ヘクタールを超えていた灌漑面積は、市街地が郊外に伸び、宅地化が進むにつれて減少の一途をたどっている。このため、維持管理が難しくなり昭和十九年(1044)に高松市に無償譲渡された。高松市は上水道用水として利用。昭和三十七年(1962)に上水道の第五次拡張工事として取水塔と一三馬力の水中ポンプ二台を設置し、口径三〇〇ミリの導水管により、二七〇〇メートル離れた楠上浄水場に接続した。しかし、昭和四十九年(1964)香川用水の暫定通水から、同施設は休止している。緊急時に備え何時でも利用できるように体制をとっている。
資 料:夢みらい図書館蔵:讃岐のため池誌、現地説明版など、
撮影日:2025年5月8日
駐車場:無し
附 則:
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