衣掛池
河川名:本津川
住 所:香川県高松市鬼無町
施 工:伝寛永年間
改 築:昭和53年7月竣工 堤体及び余水吐け・樋管工事
堰堤長:436.0m(北・東)
堰堤高:6.20m
貯水量:242千立方m
目 的:「A」灌漑、受益面積:47.5ヘクタール
形 式:アース
解説等
古川からの取水や本津川からの揚水で 47.5ha の灌漑をまかない、勝賀山麓の山走り水の受皿としても大きな役割を担っています。「衣掛池の碑」によると、「西嶋八兵衛が寛永三年(1626)から十三年に掛けて、生駒領内で、神内池など 90 余を築造した。この池もその 1 つなり。」と記載されています。
衣掛池はその後、何度も増改築がなされた記録があります。昭和39年の県営香東川沿岸用水改良事業として本津幹線水路(奈良須池から衣掛池までの延長 5.6km)が整備され、この池の貯水が容易となりました。また、香川用水もこの幹線水路を利用しています。近年では、昭和50年から3 ヵ年をかけ団体営老朽ため池等整備事業で、延長 436m の堤防工事と洪水吐1か所、樋管2か所の補強工事を行いました。また、「揺(ゆる)」に使われていた木材が先人の偉業を忍ぶモニュメン
トとして老朽溜池整備記念碑の横に組立てられています。
池の北側には、日本で唯一の「舌出し閻魔え ん ま像」が安置されている円蔵院がある。旧高松丸亀街道での休憩所ともなっていただろう。
資 料:現地記念碑、WEBなど、
撮影日:2022年10月16日
駐車場:無し
附 則:貯水量=香川県第90位、高松市18位=アース
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