【倉の館三角邸(旧堺邸)】
 倉の館三角邸(旧堺邸)は香川県宇多津町にあります
 この辺り一帯は高松藩の米の藩蔵や綿、砂糖の会所があり、讃岐三白の集積地でした。現在の地名「倉の前」と「三角屋根」の景観に因んで「倉の館三角邸」と名付けられました。
 此の敷地内に在る建物は、肥料販売業で財を成した「堺芳太郎」が昭和初期に接客用のお座敷として建築したものです。
 純和風の一階は書院造りの風格ある大広間を備え、雪見障子設えのお茶室もあります。二階の二つの和室にも、随所に趣向が凝らせられており、総じて、贅を尽くした高価な建築材料、粋を集めた建具、調度品など目を見張るばかりです。
 狭小ながらも坪の内の石組、飛び石、燈籠、蹲(つくばい)には、日本庭園の風情が伺えます。また、建物の一隅を占める避雷針の付いた「とんがり屋根」の洋館はハイカラなステンドグラスの窓に一新され、大正ロマンを彷彿させる構えとなっています。
 一階書斎兼応接間、二階は子供の勉強部屋とも言われ、螺旋階段がありました。外観は「和と洋」の程良い和合を醸し、屋敷全体を囲む高い塀、閂(かんぬき)の掛かった重厚な門は、当時の「堺邸」の豊かさを象徴しています。
 旧尋常小学校の子供たちには「三角屋根の家」と呼ばれ、恰好のお絵描きの対象となりました。平成8年(1996)に宇多津町が購入して改修保存し、現在は文化研修の場として大いに活用されています。

 倉の館三角邸(旧堺家住宅)主屋 1棟、 倉の館三角邸(旧堺家住宅)洋館 1棟、6 倉の館三角邸(旧堺家住宅)東門 1棟、倉の館三角邸(旧堺家住宅)塀 1棟が平成19年10月2日文化庁登録文化財に登録されています。

 文は現地説明板などより転載しました。
 写真は2011年3月6日・16日撮影
 場所はワイワイマップにスポット投稿します。

 東玄関門=登録文化財
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 主屋=登録文化財
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 洋館=登録文化財
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 塀=登録文化財
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 館内
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