【得度山・切幡寺】 |
弘仁年代の頃、切幡の山麓を通りかかった旅僧が機を織る音を耳にした。僧は自身の衣服の破れ繕う布切れを所望。娘は織りかけの布を惜しげもなく差し出した。感謝した僧は娘の願い「千手観音様を刻んで衆生を救いたい」を聞き入れ、その場で像を刻んで娘を得度させたところ、娘はたちまち千手観音の姿になった。仏法の即身成仏である。
旅僧は大師であった。大師は此の事を嵯峨天皇に奉請。天皇は一山をと勅名した。そこで大師は切幡の山腹に堂宇を建立、切幡寺と命名した。
大塔は国指定重要文化財に昭和50年6月23日に指定されている。
大坂・住吉大社神宮寺が神仏判然令により廃寺になったため「西塔」を買い受け移築したものである。
文は四国八十八ヶ所詳細地図帖などより参照しました。
写真は、2011年1月4日撮影
場所はワイワイマップにスポット投稿します。
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