舟岡池
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西側堰堤
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舟岡山
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洪水吐け 平池・前池に続く
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管理者:舟岡池土地改良区
河川名:新川水系春日川支流古川
住 所:香川県高松市香川町

堰堤長:956.0m
堰堤高:7.2m
貯水量:352.2千立方m
目 的:「A」灌漑、灌漑面積:44.1ヘクタール(旧寺井村(現高松市寺井町)、百相村(現高松市仏生山町)神宮寺、)
形 式:アース
解説等
 舟岡池は江戸時代中期の新田の進展に伴いその満水を確保する目的で築造されたもである。工事の完成は寛文十三年(1673)といわれている。
 此の地は太古の昔香東川の河床であり豊富な地下水が舟岡山で堰き止められ多量の湧水がみられるため、蓄える他旧川東村(現高松市香川町川東)高須付近の香東川柳生井堰より延々三粁に及ぶ水路を開削、隣接の平池と共〇○○満水させることとしていた。築造当時の水掛りは、旧寺井村(現高松市寺井町)、百相村(現高松市仏生山町)神宮寺、一宮村(現高松市一宮町)、三名村(現高松市三名町)及び鹿角村(現高松市鹿角町)の五ヶ村に跨る広大な水田に対し行寺池、辻堂池と共に用水を供給していたが新田の増加に伴ない年々用水不足が甚だしくなり干魃をうけること年々再々であり水争いが絶えず大正十一年には収穫皆無に近い大旱魃に見舞われ上下流対立して前例をみない水利紛争が発生、遂に水下である一宮、三名、鹿角村の各地区が水利権を放棄して現在の水掛かりとなった。
 其の後昭和二十八年の内場池と昭和四十九年の香川用水の完成により往古の旱魃の面影ををみることなくなった。舟岡池は周囲が殆ど堤防に囲まれた野池であり、堤防の全長は千百二十米に及び先人はこの管理に辛酸をなめ営々と努力を積み重ね今日に至ったもので近年では昭和四十二年から四十四年にわたって決壊の恐れある西堤防四百三十米、東堤防九十一米を国の補助による老朽ため池整備事業として総事業費二千二百九十万円を投じて改修工事を完成した。
 又、昭和四十年には池の南部0.75ヘクタールを埋め立て二二戸の住宅団地用地として提供した。此度高松市南部及び香川郡一帯の地域の開発発展と新高松空港への交通幹線の整備をはかるための国道193号線バイパス建設用地として提供の要請に接し全組合員が度重なる協議
を行った結果公共施設の重要性に鑑み全面的に協力することに決し、其用地として0.38ヘクタールの池敷を提供することになり、西堤防を東方へ最大三十二米移設改築したものである。
 昭和六十二年には東堤防の改修工事。
 平成二十八年舟岡山法面が未整備となっていた為法面崩壊による貯水量減や管理道の幅員減少が発生していた。舟岡山所有者より五百五十二平方メートルの土地提供を受け、法面及び管理道の改修工事が完成。
資 料:現地石碑、讃岐のため池誌 平成十二年三月三十一日発行、
撮影日:2022年1月26日
駐車場:無し
香川県内62位の貯水量ダム池。1位満濃池、2位椛川ダム、3位内場ダム、
関連BLOG:平池前池