【造田・玉泉寺の藤の花】

 霊雲山・玉泉寺は香川県さぬき市造田にある小さなお寺です。四国八十八ヶ所霊場第八十七番長尾寺の奥の院 ・新四国曼荼羅霊場九番 宗派は天台宗山門派 本尊は日切地蔵大菩薩
 寺伝によれば、平安時代初期の弘仁5年(814)に空海(弘法大師)が、この地で紫雲の光明を放つ霊石を感じ、地蔵菩薩を安置したのが始まりと伝えられる。空海は、日を限ってこの地蔵菩薩を念じれば功徳があると告げた。
 明治時代初期に廃寺となった。昭和5年(1930)観音寺町(現・観音寺市)にあった玉泉寺を移転合併し復興した。山門は霊芝寺より移転したものと言われる。
 場所は、志度寺から長尾寺に至る県道3号沿い(旧道)オレンジタウンの南にあります。駐車場も少しあります。
 初夏には藤の花が棚仕立てで綺麗です。秋にはモミジが紅葉してまた綺麗です。

 <><>お大師さんの休み場<><>
 十六世紀の半ば過ぎに書かれた岡田太夫の「さぬき一円道者日記」には、西沢の里から宮ノ西の里の間に六人の道者の名が書かれている。このあたりが“お大師さんの休み場”と呼ばれる由来も、ここがそのような聖なる土地柄であったためと思われる。「新撰讃岐国風土記」には、宮ノ西に仏堂として「数珠くり地蔵」のお堂が載っている。門前に「お茶堂」があって、むかしからお接待で賑わうミニ札所であった。
 お地蔵さんは、この世とあの世を守る仏として庶民に親しまれ、信仰されていた。
 玉泉寺の本尊は「日切地蔵(ひきりじぞう)」の日切というのは、日を限ってお願いすると功徳が戴けるというお地蔵さまである。
 境内には、六十年間に二百八十回四国霊場を巡拝した「中務茂兵衛」が建てた。明治二十八年(1995)と明治四十四年の二つの道標がある。
 同寺の本堂・庫裏・鐘楼は、昭和恐慌の不景気の最中に整備されたもので、山門は霊芝寺から移された薬医門である。本堂まえの棚仕立ての古木(白い房の長い藤の花)は近在きってのうつくしさである。
 文は、さぬき市長尾へんろ道案内説明板より転載しました。
 写真は2010年11月30日・2011年5月7日撮影。
 場所はワイワイマップにスポット投稿します。0879-52-3452

 道標と山門
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 本堂
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 大師堂
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 鐘楼
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 境内
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