【ダイヤモンド水と高橋熔鉱炉】
 ☆高橋熔鉱炉
 古くはこの辺りの地名はタカハシであったが、明治12年(1879)頃この対岸に洋式の熔鉱炉が建設されてからは「ヨウコウロ」と呼ばれるようになった。
 ここら辺りになると沢の水の音が爽やかに聞こえてくる。山の頂上付近も沢の風景も綺麗で暑さも一息つく所です。

 ☆ダイヤモンド水
 戦後(昭和20年代)、別子鉱床の他にもう一層ある金鍋鉱床というのを探し当てるためにボーリング探査を始め、ここでも昭和26年に掘削を行った。予定深度まであと僅かの82mほどの所で水脈に当り多量の水が噴出し、ジャミングという事故が起きてロッドの先端部分がネジ切れ、掘削不能となった。ダイヤモンドを散りばめた先端部が今も孔底に残っているので、誰言うともなくダイヤモンド水とと呼ばれるようになった。
 登山者には、オアシスですよ。水も飲めるし簡易トイレもある。後頂上まで40分位だそうです。
 ここまで、写真を撮ったり、おにぎりを食べたりしながら登ってきて1時間30分です。

 ☆トラス橋の焼鉱窯群
トラス橋(地名)に製錬所があった。溶岩の様なものは製錬をして銅を採った残りの酸化鉄である。これを「カラミ(鍰)」という。カラミがあるということは、ここにも製錬所があったいうなによりのあかしである。
 焼鉱の工程は、焼窯という石囲いの中に多量の薪と生の鉱石を交互に積み重ねて燃やすと1ヶ月ぐらいで硫黄が燃えて発散し、後に銅と鉄からなる焼鉱が残る。続いてこれを荒吹炉に入れて、更に間吹炉に入れて淘汰すると、銅の含有率が90%程の粗銅となる。
 以上の記事は、現地説明案内板より転載しました。
 写真は2010年8月16日撮影
 住友病院跡
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 病院への橋跡
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 アーチ式の石組
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 ダイヤモンド水
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 高橋熔鉱炉:カラミ(鍰)
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